INNER SCIENCE インタビュー 『Self Figmentから、広がる世界』

InnerScience_Photo

2014.05.14


INNER SCIENCE インタビュー
『Self Figmentから、広がる世界』

genre : MUSIC

stripe-dot. x disk union club music
presents

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INNER SCIENCEの6枚目となる
『Self Figment』。

2枚の12インチをリリースしてからの
今作のリリースの流れは、
どこか懐かしくもあり、改めて作品を
リリースする事についても
考えさせてくれるアプローチだった。

「デジタル音源が発売された時点で
なんとなく完結してしまう感覚が
未だ自分の中にあるので、
そうゆう部分でもアナログ/デジタル
リリースの良い部分を
うまく使い分けていけたらとは思います。」

活動を続けてきた、
彼ならではの言葉の説得力。

作曲・DJ・アートワーク・マスタリング・
流通を含めた自身のプロデュース力。

スタイルを崩さず、
様々なカテゴリーから
程よい距離感を保ちながら
活動を続けているINNER SCIENCEに、
最新作『Self Figment』と
別名義PORTRALの新作『FILL』について、
聴かせてもらいました。

質問:Funnel
thanks to  supported by disk union

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今回の作品をDJプレイで使うDJも出てきているし、僕も実際にかけさせてもらったり聴かせてもらったりしてるんですが、ご自身は現場で聴いたりしましたか?

 

InnerScience_SelfFigment_m

INNER SCIENCE
『Self Figment』
CD
2014.04.09 RELEASE
詳細 ☞ http://diskunion.net/clubt/ct/detail/1006120423


INNER SCIENCE (以下IN) : 先行でアナログがリリースされたタイミングではそうゆう有り難い場面に何度か遭遇したりしましたが、アルバムとして発表した後はそういえばまだ無いかもしれません。アナログとCDではチャレンジも含めて意図的に音質を変えているので、もしそうゆう部分が反映しているのであれば非常に興味深いです。別にそうじゃなかったらすみませんw

― DJで使わせてもらったりして思うのが、Inner Scineceの曲を使うとその瞬間『パッと何か花が開くような感覚』を憶えるんですよね。『見えないオーロラみたいな、掴めそうだけど掴めないような何かが浮遊するような』それでも『グルーヴ感で踊らせる』みたいなレイヤー感がしっかりありますね。勝手なイメージかもしれないですけど


IN : そう言ってもらえるとうれしいです、ありがとうございます。音そのものは見えないものなので色々な印象を持って頂けるのは聴いてくれた方の想像力の産物だと思います。

― 今作は、前作の『Elegant Confections』に繋がりを感じる部分がやはりありますが、またしっかりと今のInner Scienceの音楽がアウトプットされている印象を受けました。特に、5曲目の『Two Suns』はこのアルバムでも凄く存在感を示している楽曲のように思うのですが、この楽曲について簡単に紹介してもらえませんか?

IN : アルバムは毎作品、前作やその間の活動からの繋がりがあると思っています。だから色んな時期を経て今の音楽に辿り着いた事が音源として残せているかもしれません。ちなみにTwo Sunsだけに限らず、音を聴いていただく以外に自分から紹介出来る要素があまり無いのでw 是非ともご試聴頂ければ幸いです。そしてその後にどう感じてもらえるかをそれぞれの感性にお任せしたいです。

― そして、7曲目の『Fleeting Echo』は最近PVも公開されましたよね。このPVを作成されたのが今作のCDジャケットも担当しているMöviusによる作品ですが、今回このようにコラボレーションするようになった経緯を教えてください?


IN : 以前にアムステルダムでライブをさせて頂いた事があって、その時に会ったのが当時在住だったTakuma Nakataくんです。彼は映像やプログラミングで既に様々な試みをしていて、その時には前作のPV(Resonance Theory/Rokapenis制作 http://www.youtube.com/watch?v=UhEs8RqtEc0)の事などを話しました。その時がきっかけで色々やり取りを継続しつつ、その後日本に来た際に、今回のイラストを描いてくれているLucieさんをご紹介いただきまして、そしてその二人がそのままMövius(http://movius.me/)というユニットでした。実は最初別のプロジェクトを進行しようとしてたのですが「何かしよう」という漠然としたイメージの中でなかなかうまく進まずだったので、今回改めて自分のアルバムのタイミングでアートワークとPVを依頼して作品制作を実現する事が出来ました。アートワークを誰にお任せしようかずっと考えていたのですが、ご縁があってよかったです。

― そして、今回は初回限定盤で、ビートレスversionや、元ネタとも言える自身のアンビエント曲を収録した2枚組でのリリースになっていますよね。

IN : はい、そもそもの発端はOriginal Versionからドラムを抜いたら上音の細かい動きや音色を楽しんでもらえるかなという所で、前作Elegant Confectionsに収録のAmbient Versionも最初そのつもりだったんですが、気がついたらたくさん手を入れてセルフ・リミックスの様な状態にしてしまいました。それはそれでその時にしたかった事なのでもちろんよかったんですが、今作製作中にふとその発端を思い出し今回は何も手を加えず、シンプルにドラムだけを抜いた状態のものをボーナスディスクとして収録しました。ようやく本来の意図通りの状態をお聴かせ出来ると安堵しております。

― 忘れてはいけないのは、昨年の2013年にはアナログで12インチのリリースも2枚していますよね。そして、今年の”RECORD STORE DAY”では、TECHNIQUEさんの店頭でもアナログオンリーのDJをされてました。最近のDJでは、”Traktor”も導入しているのを見かけたりもしますが、改めて”RECORD STORE DAY”の場で感じた事はありますか?そして、今の時代でのレコード店の存在ってご自身にとって思う事はありますか?

IN : 前作の時にも言っていたんですが、作り手としては単純に3、4曲をまとめていくって行為が心地よかったりもするので今回もそうしていきました。ただアルバム2作続けてその流れだったので今後はまた違う流れに挑戦したいとも思ってます。ちなみにデジタル・リリースでもその流れは可能ではあるんですが、デジタル音源が発売された時点でなんとなく完結してしまう感覚が未だ自分の中にあるので、そうゆう部分でもアナログ/デジタル・リリースの良い部分をうまく使い分けていけたらとは思います。

Record Store Dayでは、お店という場があって人が集いそこで色々な情報を交換するという根本的な面白さを改めて感じました。わからない事や興味がある事は店員さんに 聞けばいいですし。RSDはお祭りの日なので普段の営業の状態とはまた少し違うわけですが、ジャンルを問わずむしろ普段の時こそより濃く自分好みの作品を 新発見できるのではないかと思いますので、本屋さんにでも行くような感覚でふらっと立ち寄ってみてもらえたらいいのかなと思います。あと個人的にはテク ニーク店頭で目の前で自分たちのRSD用に作ったレコードを買ってくださる方がいてとても嬉しかったです。

 

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GONNO / INNER SCIENCE
『125 SPACES / ELECTRIC AFFIAR』

RECORD STORE DAY 限定商品
詳細 ☞ http://diskunion.net/clubt/ct/detail/CM-0063703

IN : ちなみに自分の最近のDJは基本Traktor Scratchですが、アナログから録り込んだ音源とデジタル音源で聴かせ方も変わってくるので大変だけど面白いなと思ってます。プレイする音楽の種類によっての相性もありますし、どちらかと言うとデジタルリリース音源の方がやんちゃな音質が多いのでミックスに苦労する事が多いですがw それも個性と捕らえて、個人的には双方の良い部分をうまく混ぜられるような案配を探って行ければと思ってます。

― そして、このアルバムに続いてPortral名義での新作『FILL』が6月25日に発売となりますよね。軽くでも良いので、是非紹介してほしいのですが。

 

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PORTRAL
『FILL』
CD
2014.06.25 RELEASE
詳細 ☞ http://diskunion.net/clubt/ct/detail/1006222060


IN : 出したいなと思いながら年月が経過してしまったのですが、Inner Scienceのアルバムが完成した流れに乗って今回ようやくリリースする事にしました。Portralはレコードからのサンプリング音を思い切り使ってそれを加工していく事で出来るアンビエント作品ですが、最近のInner Scienceはその逆で一切レコードからのサンプリングはせずに自分で演奏した音色を使用しています。そういった差異があるので、結果的にリリースのタイミングはこれでよかったかなと。前作『Refined』から更に引き算された最小限の要素で今の世界観を構築出来たと思うので機会がありましたらご一聴ください。ちなみにこちらは前作に引き続き自分でアートワークまで仕上げた作品です。

― では、最後に今後の活動予定を聴かせてもらえますか?

IN : 引き続き制作やライブを続けて、色々な形での発表を試みたいと思います。

 

<Artist Profile>

INNER SCIENCE(インナー・サイエンス):
西村尚美によるソロ・ユニット。浸透するように透明できらびやかな音色とメロディー、そこに拮抗する振り幅の広いリズム隊を操り、 エレクトロニック・ ミュージックの範疇ではありつつも、その中のどのジャンルにも収まる意思を見せないカラフルでエモーショナルな世界観の楽曲を産み出す。それら自作楽曲の 音素材を駆使して繰り広げられるライブと、様々なソースを大胆に紡ぐスタイルのDJプレイを各地で展開中。
近年では、大宮エリー初の個展となった「思いを伝えるということ」展の場内音楽をタブラ奏者・U-Zhaanと共作、横浜ランドマークタワーの造船所で上 映されたプロジェクション・マッピング映像”Yokohama Odyssey”の音楽制作に一部参加、2012年度に続き電通の新卒採用サイト「DENTSU RECRUIT 2013」への楽曲提供や、札幌の4ピースバンド・chikyunokiki、Four ColorやFilfla、minamoなどで活動する サウンドアーティスト/コンポーザー杉本 佳一による最新プロジェクト・Vehpherへのリミックス提供、 また2013年度から開催された電子音響の新たな祭典・EMAF(Electronic Music of Art Festival Tokyo)や、PROGRESSIVE FOrMレーベルの “Forma. 4.14″といったコンピレーション・アルバムに参加するなど媒体や空間を問わず様々なシーンに彩りを加えながら活動の幅を広げている。

 

disk unionでの展開

INNER SCIENCE 『Self Figment』
下記店舗で取扱い中!!

お茶の水駅前店 / 渋谷クラブミュージックショップ/ 吉祥寺店 / 町田店 /  津田沼店 / 千葉店 / 柏店 / 北浦和店 / 池袋店 / 新宿クラブミュージックショップ / 下北沢クラブミュージックショップ / 立川店 / オンラインショップ
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2014-05-14 | Posted in FRIENDS INTERVIEWComments Closed 

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